「開ける」「空ける」「明ける」意味の違いは? 使い方・使い分け・例文も紹介 

文章を書いていると、「どの漢字が正しいんだろう?」と迷ってしまうことってありますよね。 

「開ける」「空ける」「明ける」もよく間違えがちな同音異義語(発音は同じでも互いに区別される語)です。 

この記事では、「開ける」「空ける」「明ける」の意味の違いや使い方について説明します。 

「開ける」「空ける」「明ける」の意味の違い 

簡単に説明すると、 
「開ける」は、閉じていたものを開いた状態にする。 
「空ける」は、ある状態のものを空にする。 
「明ける」は、明るくなる。 
という意味の違いがあります。 

「開ける」の使い方と例文 

閉じていたものを開いた状態にする 

・ジャムの蓋を開ける。
・朝9時に、お店を開ける。
・大きく口を開ける。
・看板に固定用の穴を開ける。
・大航海時代の幕開け。

●「穴を開ける」について 

壁や板、天井、床など具体的な物に対しては、「穴を開ける」が使われます。 

一方で、進行を妨げたり、支障を来たしたりする場合に使う抽象的な「穴」については、「開ける」または「空ける」のどちらも見かけることがあります。 
こういった場合は、「あける」と平仮名表記することをおすすめします。 

・不注意による事故で、舞台に穴をあけてしまった。
・突然の人事により、重要なポストに穴があく。

「空ける」の使い方と例文 

ある状態のものを空にする 

・1週間ほど、家を空ける。
・明日は一日中空いている。
・前後の間隔を空けて並んでいる。
・空き地・空き家・空き巣 

「明ける」の使い方と例文 

1. 明るくなる 

・夜が明ける。
・明け方に、カラスが鳴いている。 

2. 内容がはっきりとする 

・秘密を打ち明ける。
・ちっとも埒(らち)が明かない。 

3. 新しい時期・状況に移る 

・年が明ける。
・シーズン明けは調子がいい。

まとめ 

「開ける」は、「閉じていたものを開いた状態にする」場合に使います。
「空ける」は、「ある状態のものを空にする」場合に使います。
「明ける」は、「明るくなる」「内容がはっきりとする」「新しい時期・状況に移る」場合に使います。 

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