行きたくなる!! 魅力が伝わる!! お店紹介文の書き方【6W2Hライティング】

この記事は、ご自分のお店の紹介文がうまく書けない人や、お店紹介の記事を書く初心者ライターさん向けの内容です。

お店紹介文を思いつきで書き進める。すると、何が一番言いたいのか分からなくなり、捉えどころのない文章になってしまうことがあります。

筋立てのしっかりした文章作りの基本は、まず情報整理です。
それには、マーケティング戦略や企画書作成時に用いる6W2Hが大変役に立ちます。
順を追って進めていけば、必ず魅力的なお店紹介文が書けるようになります。

6W2Hとは

5W1H(What, When, Where, Who, Why, How)にWhom, HowMuchを足したものです。
言うまでもなくWhom(誰に)、HowMuch(いくらで)は、お店にとって重要な情報ですね。

それでは、6W2Hを活用して、お店紹介文を書いていきましょう。

1.基本情報を整理する[What, When, Where, Who, Whom, How much]

まず、基本情報となるWhat(何を)、When(いつ)、Where(どこで)、Who(誰が)、Whom(誰に)、HowMuch(いくらで)から埋めていきましょう。

そんなに考えずに埋めることができると思います。特に思いつかなければ、飛ばしても問題ありません。
お店情報に当てはまりそうな項目を、以下にまとめましたので、参考にしてください。

What(何を)お店の提供するサービスや商品、おすすめなど
When(いつ)営業時間、創業、期間限定、旬・時期的なことなど
Where(どこで)店舗所在地、周辺情報、商品の産地情報、仕入先など
Who(誰が)店長、スタッフの特徴、制作者(デザイナー、シェフなど)、生産者など
Whom(誰に)ターゲット(中心顧客層、来て欲しいお客さんなど)
HowMuch(いくらで)商品の価格帯、メニューの予算(昼・夜)など

例【野菜カフェ“VEGE”】の場合

What(何を)地元の採れたて野菜にこだわったメニュー、スイーツ、野菜販売
When(いつ)2017年オープン、11:00〜17:00
Where(どこで)住居地区に近い
Who(誰が)店主は高校生の子を持つ母親、契約農家さん
Whom(誰に)主に女性、主婦層
HowMuch(いくらで)日替わりキッシュランチなど800〜1,200

2.特徴を深掘りする[Why, How]

ここが一番重要な作業です。
基本情報の中から「お店の特徴」となりそうな項目を選び、それについてのWhy(なぜ)、How(どのように)を考えてみましょう。

お店の特徴を深掘りすることで、ストーリーや想いが浮き上がってきます。

例【野菜カフェ“VEGE”】の場合

●特徴:地元の採れたて野菜にこだわったメニュー
Why(なぜ):
近所に住む父が定年後、自家菜園をはじめた。採れたての野菜は、水々しく、甘くて感動。カフェをやりたい夢はあったので、父の野菜を食べてもらえるお店にしたい。
How(どのように):
父の野菜だけでは足りない、不安定なので、父の師匠の農家さんなどと直接契約。不揃い品も安く分けてもらえることに。

●特徴:主婦層が多い
Why(なぜ):
住居地区に近いため、平日のランチを楽しむ主婦層が多い。
How(どのように):
メニューは、キッシュやポトフなど女性好みに。ランチで体験した野菜の美味しさを家庭に持ち帰ることができるように、農家さんから仕入れた野菜は店頭で販売している。

3.想いやこだわりが伝わるよう文章を組み立てる

一通り情報を整理し、特徴の深掘りができたところで、想いやこだわりが伝わるよう文章を組み立てていきます。

気をつけるポイントは
・伝えたいことをひとつにしぼる
・それを軸に必要な情報を肉付けする
・不要な要素は思い切って省く

また、お店紹介の場合、基本情報(店名・住所・電話番号など)は別の枠で掲載することがほとんどですので、本文に盛り込む必要はありません。

例【野菜カフェ“VEGE”】の場合
一番伝えたいのは「採れたて野菜の美味しさを届けたい」ということ。
ただし、きっかけとなる「父の自家菜園」の話が長いと間伸びしてしまうので、省いてもいいかもしれません。

●本文例:
「採れたて野菜の美味しさを届けたい」という想いで、2017年にオープンした野菜カフェ“VEGE”。地元の契約農家さんが大切に育てた野菜は、どれも水々しくて甘く、食べるときっと元気になれます!! 野菜の美味しさがぎゅっと詰まった日替わりキッシュ・ランチやポトフ・ランチ(ドリンク付き・800円)がおすすめ。採れたての味をご家庭でも楽しめるよう、野菜の販売コーナーも設置しています。

特集記事のような読み物ではないので、短くまとめてました。
これくらいシンプルに情報を整理したほうが、魅力が伝わりやすいです。

4.内容を凝縮したタイトルをつける

文章がまとまったところで、その内容をぎゅっと凝縮させたタイトルを考えましょう。
「読みたくなる」キーワードを入れ込むのもポイントです。
文字数は、インターネットでの検索で表示される文字数(約30文字)を考慮して、30文字以内に収めておくと良いです。

●タイトル例A:
食べると元気に!! 採れたて野菜のランチメニュー&直売も

↑内容をぎゅっと凝縮した感じです。

●タイトル例B:
日替わりキッシュやポトフ!! 採れたて野菜が嬉しいカフェ

↑具体的なメニュー名を入れるのも興味を引く手段のひとつです。

まとめ

完成したお店紹介文は以下の通り。

野菜で元気に!! 採れたて野菜のランチメニュー&直売も
「採れたて野菜の美味しさを届けたい」という想いで、2017年にオープンした野菜カフェ“VEGE”。地元の契約農家さんが大切に育てた野菜は、どれも水々しくて甘く、食べるときっと元気になれます!! 野菜の美味しさがぎゅっと詰まった日替わりキッシュ・ランチやポトフ・ランチ(ドリンク付き・800円)がおすすめ。採れたての味をご家庭でも楽しめるよう、野菜の販売コーナーも設置しています。

野菜カフェ“VEGE”
◯◯◯市◯◯町◯◯1-2-3
TEL:000-000-0000
OPEN 11:00-16:00
月曜定休

1.基本情報を整理する[What, When, Where, Who, Whom, How much]
2.特徴を深掘りする[Why, How]
3.想いやこだわりが伝わるよう文章を組み立てる
4.内容を凝縮したタイトルをつける
このような手順で、6W2Hで情報を整理しながら書いていくと、お店の魅力を引き出しやすくなります。

みなさんの参考になれば幸いです。

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