「渡る」「亙る」「亘る」意味の違いは? 使い方・使い分け・例文も紹介

文章を書いていると、「あれ、どっちの漢字が正しいんだっけ?」と迷ってしまうことってありますよね。 

「渡る」「亙る」「亘る」も、よく間違えがちな同音異義語(発音は同じでも互いに区別される語)です。 

この記事では、「渡る」「亙る」「亘る」の意味の違いや使い方について説明します。 

「渡る」「亙る」「亘る」の意味の違い 

簡単に説明すると、 
「渡る」は、こちら側から向こう側へ移動する
「亙る」「亘る」は同じ用法で、ある期間や範囲に及ぶ
という意味の違いがあります。 

「渡る」の使い方と例文 

1. 向こう側へ移る 

・イカダで川を渡る。
・静かに廊下を渡りなさい。 

2. 海や国を越えて遠くへ行く 

ブラジルに渡った日本人がいた。

3. 生きていく・暮らしていく 

彼は、世渡り上手だ。

4. 物や権利が他人に移る 

土地の権利が、ライバル企業に渡った。

「亙る」「亘る」の使い方と例文 

「亙」「亘」は共に、常用漢字ではありません。
ブログの文章などは読みやすさを重視しますので、ひらがなで表記することをおすすめします。 

『記者ハンドブック 第13版 新聞用字用語集』(共同通信社、2016年)でも、「亙る」「亘る」を「わたる」と表記してあります。

1. ある時間や期間にまで及ぶ 

・私たちは3時間にわたって討議した。
・博覧会は、2ヶ月にわたって開催された。 

2. ある範囲や数値にまで及ぶ 

・詳細にわたる調査を実施した。
・彼の知識は、幅広い分野にわたっている。 

まとめ 

「渡る」は、「こちら側から向こう側へ移動する」「世の中を渡る」「人の手に渡る」という場合に使います。 

「亙る」「亘る」は、「ある期間や範囲に及ぶ」という場合に使いますが、ひらがな表記でも問題はありません。 

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